パキスタン北西部の政府直轄部族地域のモフマンド地区で9日、車爆弾の自爆テロが発生、少なくとも56人が死亡、100人以上が負傷した。地元の行政当局者が明らかにした。
死傷者数については情報が交錯しており、今後増える恐れもある。
標的はエアカー町にある行政事務所とみられ、建物の近くの市場内で車が爆発した。爆風で店舗約20軒、民家5棟と拘置所に被害が出た。同地区の行政責任者によると、犠牲者には警官4人が含まれる。子供3人と女性2人が殺害されたとの情報もある。
モフマンド地区はアフガニスタンと国境を接している。今回のテロを実行した組織的な背後関係は不明だが、部族地域はイスラム過激派のパキスタン・タリバーン運動(TTP)の主要拠点で、政府軍が現在、大規模な掃討作戦を実施している。TTPがこの作戦に反発し、パキスタン内で爆弾テロを多発させている。