全米各地で27日、同性愛者の誇りをアピールするゲイ・プライド・パレードが開かれ、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーやその支持者たちが権利の平等と差別反対を訴えて通りを練り歩き、街はお祭りムードに包まれた。
ニューヨークではさまざまな年齢や職業の参加者が、派手な衣装姿やほとんど何も身に着けない姿でパレードに加わった。中には市内のカトリック教会に所属する信者らの一団もあったが、横断幕に教会名を入れてはいけないという大司教の命令に従い、空白の横断幕を掲げて行進した。
一方、昨年は50万人以上を集めたという全米有数の規模で知られるミネソタ州ミネアポリスのパレードは、関連グッズなどを売るテントが並び、お祭り色の濃いイベントに。こうした中、聖書を配って同性愛反対を説く男性や、その男性に論争を挑もうとする参加者の姿も見られた。
サンフランシスコではパレード絡みとみられる事件も起きた。警察によると、パレード前夜の「ピンク・サタデー」のパーティーで3人が撃たれ、地元メディアによれば男性1人が死亡している。