朝鮮中央通信は24日、米国が北朝鮮に対する「敵対姿勢」を続ければ、同国で拘束されている米国人に科された刑の加重を検討する可能性があると伝えた。
朝鮮中央通信によると、北朝鮮は韓国の哨戒艦沈没をめぐる米国の対応について「容認できる限界をはるかに超えている」と述べ、米国が北朝鮮に対する国際的な圧力を強めさせていると非難した。
さらに「既に通告した通り、北朝鮮は現状を戦争局面にあると考え、関係するすべての問題に戦時法に従って対処することも検討する」と言明。北朝鮮に不法入国したとして8年の労働教化刑を言い渡された米国人のアイジャロン・マリ・ゴメス氏に対する「追加的」措置を検討していると述べた。ゴメス氏は1月25日に中国から国境を越えて北朝鮮に侵入したとして拘束された。
ゴメス氏の処遇をめぐっては「米国政府が北朝鮮に対して人道的見地からの釈放を求めているが、現在のような状況でそれを実現することはできず、唯一残っているのは刑をどのように加重するかという問題のみだ。米国が北朝鮮に対する敵対姿勢を続けるのであれば、北朝鮮は必然的に、戦時法の適用を検討せざるを得なくなる」と強調した。