イランの通信社2社が14日に伝えたところによると、支援物資を乗せたイラン船1隻が12日、パレスチナ自治区ガザに向けて出航した。来週にはさらに別の2隻がガザに向かう予定だという。
半国営のメヘル通信によると、人道支援物資を乗せたイランの船が12日、ホラムシャハル港を出航した。同通信は「この船はオマーン、イエメン、エジプトの領海を通過し、ガザに到着する。船に積まれているのは人道支援物資のみで、平和活動家は乗船していないと伝えられている」と報じた。
一方ファルス通信は、別の2隻の出航についても政府の許可が出る見通しだが海軍はこれらの船を護衛しないと報じた。同通信は、「イラン革命防衛隊(IRGC)のサラミ副司令官は、ガザへの人道支援物資船について、これらの船の護衛はIRGCの任務ではないと語った」と伝えている。
パレスチナ支援組織の関係者によると、このうち1隻は「Toward Gaza(ガザへ)」という船名で、バンダル・アッバス港から出航する予定だという。
ガザへの支援船をめぐっては、5月31日、イスラエルの封鎖を突破しガザに入港しようとしたトルコの支援船団がイスラエル軍の攻撃を受け、9人が死亡する事件が起きている。