朝鮮半島の西側、黄海上で今年3月下旬起きた韓国海軍哨戒艦の沈没事件で、韓国政府は4日、国連安全保障理事会に対し同事件の協議を求める書簡を正式送付した。安保理の現議長国であるメキシコの国連代表部が明らかにした。
メキシコのヘラー国連大使は、書簡を安保理構成国に提出し、協議を開始すると語った。韓国政府がこの協議後に安保理に期待する具体的な措置の内容は明らかでない。北朝鮮は、沈没事件が安保理の舞台に持ち込まれることに反発し、協議が開始された場合、一層の強硬措置をとると警告している。
事件を調査した国際軍民合同調査団は、北朝鮮の小型潜水艇による魚雷発射が沈没の原因と断定している。北朝鮮は沈没への関与を否定、同調査団の結論を茶番と非難もした。沈没では乗組員46人が死亡している。
「アジア安全保障会議」に参加するためシンガポールに滞在中の韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領も安保理への書簡送付を発表し、「北朝鮮は悪事を認め、2度と非難されるべき行動を起こさないことを約束しなければならない」と主張した。