10月に予定されている初開催の韓国GPが中止に追い込まれるかもしれないとの懸念が広がっている。
霊岩(ヨンアム)のサーキット建設の遅れについては問題ないとの見解を示したバーニー・エクレストンだが、現在韓国と北朝鮮の間では政治的緊張が高まっている。
多数の死者を出した最近の海軍哨戒船沈没事故について韓国は北朝鮮によるものだと断定。北側はこれに対し、全面戦争をも辞さないと強く反発した。
「もしそう(戦争に)なったら、われわれが訪れることはない」とF1最高責任者のエクレストンは1日(火)、記者たちに語っている。
フィンランド紙『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は、今回の政治的緊張によってサーキットの建設にさらなる遅れがすでに生じていると報道。
開催が不安視される中、F1チーム連盟FOTAは、レースの確証が得られない限り、事前に韓国への機材輸送を手配するつもりはないとみられる。
さらに、ほとんどのチームがスタッフ用の航空券やホテルの予約をしておらず、これより後に開催されるブラジルやアブダビの準備の方が優先されているという。
「彼らがいかにキャンセルの可能性を信じているかの表れだ」とポルトガルのある有名ジャーナリストは語った。
もし韓国GPが中止された場合、日本GPからブラジルGPまで4週間もの間が開くことになる。