ペンシルベニア州ハンティンドンバレーの人種差別訴訟敗訴で破産したスイミングクラブが13日、破産裁判所の競売で落札された。
スイミングクラブの破産管財人によると、数時間に及ぶ競り合いの末、フィラデルフィアのユダヤ教会コングリゲーション・べス・ソロモンが146万ドルで落札したという。同教会は、落札した不動産の使用目的を明らかにしていない。
同クラブは、託児所「クリエイティブ・ステップス」の黒人やラテン系の子どもたちのプール利用契約を解除したために訴えられ、弁護費用や賠償金の支払いがかさみ、09年11月に破産申請を行った。
この事件は論議を巻き起こし、メディアにも大きく取り上げられた。同クラブは子どもたちが週に1回プールを利用できる契約を結んだが、他の会員から苦情が出たため、この契約を解除したという。
クラブ側はプールの安全性と混雑が契約解除の理由であり、人種差別ではないと主張したが、米司法省に提訴された。
クリエイティブ・ステップスの管理者兼プログラムコーディネーターのアントニオ・ライト氏は、「判決には大変喜んでいるが、人種差別が依然として存在することを示す不幸な出来事に子どもたちが巻き込まれたことは誠に遺憾だ」と語った。
まだ差別が有るんだよね・・・