スーティルは、トラフィックがモナコGPを混乱に導くという推測を否定している。
今シーズンは24台のマシンがグリッドに並んでいるが、そのうちの6台は圧倒的に遅い状況が続いている。そのため、一部のトップドライバーたちは特に予選Q1で難しい状況が生まれるのではないかと危惧(きぐ)しているのだ。
しかしフォース・インディアのスーティルは『Motorsport-Magazin.com』に対し、「数年前であればマシンの速度差が5、6秒あるのは普通のことだったし、誰かが妨害することはよくあった」と分析。
さらに「その時は誰も不満を言わなかったのに、今では大きなドラマが巻き起こっているかのような状態だ。状況を見極めなきゃダメだよ」とも付け加えた。
その遅い6台のうちの1台を駆るコバライネン(ロータス)は、今週末の予選アタックでも、後方のミラーを注視するのではなく目の前のコースに集中すると主張。
「僕にはやるべき仕事があるからね」と語っている。
一方でチームメイトのトゥルーリは、以前の状況を指摘したスーティルの意見に同調。自らがルーキーだった1997年には22台のマシンが参戦し、先頭のマシンと最後尾のマシンには今年と同じような大きな速度差があったことを思い起こさせた。
「僕に解決策はないよ。気にしないさ。とにかく予選に出て速いラップを刻むだけだ」と『BBC』に語っている。