テロ組織の動向を追跡している米民間調査機関インテルセンターによると、パキスタンで今年1月に米軍無人機の攻撃で死亡したとの情報があるイスラム原理主義武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」の指導者、ハキムラ・メスード司令官によるとされる新たなビデオ声明が2日、発表された。米主要都市への攻撃を予告している。
同司令官を名乗る人物は、4月4日に収録したとされる約9分間の声明で、「数日または1カ月以内」に「われわれの戦士が、狂信的な米国を攻撃し、極度の苦痛を与えるだろう」などと述べている。
本人だとすれば、死亡説が流れて以来初の映像となる。同司令官をめぐっては、CNNが今年2月、米情報当局者と複数のタリバン情報筋から、1月の米軍攻撃で死亡したとの情報を得た。タリバンの報道官は一貫して死亡説を否定してきたが、生存を裏付ける証拠は示していなかった。