メルセデスGPの完成型Fダクトは、今週末のスペインGPに間に合わないようだ。チームは2週間前に行われた中国GPでリアウイングのストールシステムを試していたが、マクラーレンが先鞭(せんべん)をつけたのとは異なったタイプのものが搭載されており、ドライバーが操作することはできなかった。
メルセデスGPのものは、高速域に入ると空気の圧力によってリアウイングが機能を失い、ドラッグ(抵抗)が減るように設計されていたのだ。
チーム代表のロス・ブラウンは、メルセデスGPが「正式なシステムの開発作業にも従事」していることを明かし、スペインGPには投入できると話していた。しかしドイツの『Bild am Sonntag(ビルド・アム・ゾンタック)』によれば、今週末にバルセロナで行われるレースにはこの新システムが間に合わないらしい。
そのためメルセデスGPは完成型のFダクトをトルコGPに持ち込むことを狙っているという。ブラウンが、ツイスティなレイアウトで知られるモナコGPで「使用するのは意味がない」と認めているためだ。