アフガニスタン北部の女子学校で、生徒や教職員が突然気分が悪くなり、手当を受ける事件が相次いでいる。アフガン独立人権委員会(AIHRC)が25日に明らかにした。原因は不明だが、毒ガスがまかれた疑いがあり、旧支配勢力タリバーンの関与を疑う声も出ている。
AIHRCによると、北部クンドゥズ州の女子学校3校で生徒と教職員少なくとも88人が体調不良を訴えた。
このうち2校の生徒を診察した医師は、何らかのガスが原因で集団中毒が起きたとの見方を示し、アフガニスタンは「教育に対するテロ行為」がある国だと話した。現在、当局がガスを採取して調べているという。
タリバーン政権下のアフガニスタンでは女性が学校に通うことは禁止されていたが、同政権が崩壊した01年以降、同地域でも女子校が開校していた。
クンドゥズ州ではタリバンの傘下で活動するテロ組織がここ数年、勢力を強めている。