米連邦当局が海賊と見られる11人を東アフリカからバージニア州ノーフォークに移送し、ソマリア近海で米海軍の軍艦を攻撃した容疑で起訴することが、複数の捜査当局者の証言から明らかになった。
容疑者らは複数の罪で起訴されているが、訴状は容疑者らが23日にノーフォークの連邦裁判所に出廷するまで裁判所によって封印されるという。
米国警察庁(USMS)は「容疑者らは、ノーフォークの地方裁判所に初出廷後、USMSの管理下に置かれ、公判中は現地に滞在する」との書面による声明を出し、それ以外のコメントは避けた。またFBIや司法省からは何の発表もない。
ある関係者が匿名で語ったところによると、11人の容疑者のうち5人は3月31日に米海軍のフリゲート艦「ニコラス」が海賊船に攻撃された後に拘束され、6人は4月10日にドック型揚陸艦「アシュランド」が海賊船から攻撃を受けた後に拘束されたという。
2年前からソマリア近海で海賊が船舶を攻撃する事件が相次いでいるのを受け、米国や欧州連合(EU)などは同海域に配置する軍艦の数を増やしてきた。