アイスランドの航空当局は22日、火山噴火の影響で23日早朝から首都レイキャビクとケプラビークの国際空港を閉鎖すると発表した。同国の火山噴火では欧州各国の空港がほぼ1週間にわたって軒並み閉鎖を強いられたが、地元アイスランドで空港が閉鎖されるのは、14日の噴火以来初めてとなる。
アイスランド南部の火山噴火で発生した火山灰は、北西の強風で同国の上空から吹き払われ、洋上を経て欧州大陸へと流れていた。しかし同国の気象庁によると、この風がやんだために火山灰が上空にとどまるようになったという。
ケプラビーク空港に着陸予定だった欧州と米国からの便は、英スコットランドのグラスゴーが経由地になる。北部と東部にあるアークレイリなど2カ所の国際空港は火山灰が到達しないと予想されることから、便の運航を続ける予定。アイスランド航空は、国内の発着にはアークレイリ空港を利用できるようにし、レイキャビクとの間はバスで振り替え輸送を手配するとしている。
欧州のほかの国では22日から23日にかけて、ほとんどの空港が運用を続けるもようだが、英国防省は22日、戦闘機の一部から火山灰が見つかったとして、不要不急の飛行を一時停止した。