在インド米国大使館は21日、同国に滞在する米国人に向けて安全情報を出し、「テロリストがニューデリーで攻撃を計画している可能性が高まった」として警戒を呼び掛けた。
それによると、欧米からの観光客の人気スポットとなっている複数の市場がテロの標的になる可能性があるという。インドに滞在する米国人は高度の警戒を保ち、地元のニュースをチェックし、身の安全を守る措置を強化するよう促している。
インドでは17日、南部のバンガロールでクリケットの試合開始直前に爆発が起き、警察官数人が負傷する事件があった。警察は国際犯罪組織の犯行とみているが、インターネットのニュースサイト、アジアタイムズは、国際テロ組織アルカイダとのつながりが指摘されるイリアス・カシミリ容疑者と、パキスタンのテロ組織「313旅団」の犯行の可能性があると伝えた。
313旅団はパキスタンでも同様の攻撃を実行しており、インドの事件は同国の治安部隊の態勢を見極める狙いがあったのではないかと同サイトは指摘する。
テロ対策情報サイトによると、カシミリ容疑者は米情報機関が「アルカイダで最も危険な司令官の1人」と名指ししている人物だという。