イラク駐留米軍のオディエルノ司令官は19日、イラク軍との共同作戦により、国際テロ組織「アルカイダ」とつながりの深いグループ「イラク・イスラム国」の指導者2人を殺害したと発表した。
殺害されたのは、アブアイユーブ・マスリとアブオマル・バグダディの2人。オディエルノ司令官は会見で、「この2人の殺害は、彼らの組織にとって最大の打撃になりうる」と語った。
イラクのマリキ首相によると、イラク軍は同グループがオサマ・ビンラディン容疑者を含むアルカイダ指導者らと連絡を取り、バグダッドの教会を攻撃する計画を立てていたことを事前に察知していた。18日朝、隠れ家を攻撃し、2人の死体を確認したという。
オバマ政権でイラク問題を担当しているバイデン副大統領も19日、ホワイトハウスの会見でこの事実を発表。作戦を主導したのがイラク側であることを強調し、「イラク治安部隊の実力が強化されている証拠だ」と述べた。