インドネシア気象当局によると、同国スマトラ島沖で7日午前5時15分(日本時間同午前7時15分)ごろ、マグニチュード(M)7.7の地震が発生した。当局はただちに津波警報を出したが、約2時間後に解除した。津波が観測され、数人の負傷者が報告されている。
米地質調査所(USGS)によると、震源地は同島シボルガの北方約200キロで、震源の深さは約31キロ。
震源に近い同島北西沖シムルエ島の警察責任者によると、同島では強い揺れが3-4分続き、6人が負傷、住宅2棟が倒壊した。
スマトラ島北端のバンダアチェで停電が起きているとの情報がある。
地元ラジオ局によると、沿岸部では地震発生直後、多くの住民が高い場所へ避難した。同国気象当局の責任者によれば、スマトラ島北西沖のバニャック諸島とニアス島トゥルクダラムで30センチ以下の津波が観測されたが、被害はなかったとみられる。
スマトラ島沖では04年12月にN9.1の巨大地震が発生し、これにともなうインド洋大津波で周辺14カ国の20万人以上が死亡した。