フリー走行1回目で可夢偉のウイングが2度破損

　　オーストラリアGPの金曜日はザウバーにとってさんざんな幕開けとなり、最初のセッションで小林可夢偉のC29に装着された2つのフロントウイングが破損したと言う。

暖かく、晴天に恵まれたアルバート・パーク・サーキットにて走行中、可夢偉が高速コーナーのターン11で縁石に乗り上げ、車止めのコーンに接触したことで最初の赤旗が振られた。

しかしそのしばらく後、可夢偉がターン3のブレーキングゾーンに入った際に、1回目のアクシデントの後に付け替えられたスペアのウイングが支えの真ん中からどうやらひとりでに外れてしまったようだ。

事態を危ぶんだFIAオフィシャルのジョー・バウワーがザウバーのガレージを訪れて説明を求めたものの、チームメンバーらは何が原因かはっきり分かってはいない模様。

また、メルボルンでの今後の日程に向け、チームに残されたフロントウイングのスペアは3つのみだともいわれている。

2回目のアクシデントで再びセッションは中断されたが、赤旗が振られて赤信号が点灯する中でメルセデスGPのミハエル・シューマッハがタイムアタックを続けたことが議論を呼んだ。

レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーは『BBC radio（BBCラジオ）』に対し、シューマッハに次の2戦で10グリッド降格のペナルティーが科されるべきだと語っている。

また、ロータスも順調なスタートとはいかず、トゥルーリが油圧リークに苦しみ、90分間のセッションの最後にはコバライネンがテクニカルトラブルでマシンを止めた。それでも深緑のロータスT127は新規3チームの中では明らかに最速だ。

マッサが4番手、アロンソが6番手につけたフェラーリは「セッション全体が赤旗やトラフィックでやや混乱気味だった」と述べている。


やっぱ新チームは厳しいなぁ～