国の黒人が白人に比べてどれだけ平等かを示す2010年の「平等指数」が、前年よりわずかに上昇した。黒人の地位向上を目指す全米都市連盟(NUL)が24日に発表した。
平等指数は黒人と白人の経済、健康、教育、社会正義、社会参加の状況を比較して毎年算定している。完全に平等な状態を100%として、2010年の指数は71.8%だった。これは前年より0.6ポイントの微増。
08年の大統領選挙で黒人の投票者が増えたことから、社会参加の平等指数は唯一、黒人が白人を上回って102.2%となり、全体の数値を押し上げた。しかし、社会正義と経済の指数は60%未満と低迷、健康と教育の指数は約77%だった。
一方、今年初めて発表したヒスパニックの平等指数は75.5%だった。健康の指数は比較的高かったが、社会参加と教育の指数は黒人を下回った。