HRT、待望の2010年マシンを公開

　　新規チームHRT F1がダラーラ製のF1マシンを4日（木）に公開した。1週間後の開幕戦バーレーンで走行を開始する。

スペイン・ムルシアの本拠地で、マシンを覆ったベールが取り払われ、ドライバーのブルーノ・セナとカルン・チャンドックがメディアに紹介された。つい先日、一度は崩壊しかけたカンポスを、ホセ・ラモン・カラバンテが一手に引き受け、チームは灰の中から復活を遂げた。大急ぎでのチーム立ち上げだったにもかかわらず、代表のコリン・コレスはチームのチャンスに期待を寄せる。

「われわれのドライバーラインアップにはとても期待しているし、ここに至るまでのチームの驚くべき努力と情熱に感動している」とコレスはコメント。「われわれには、F1パドックでもっとも成功を収める新チームになるためのツールがすべてそろっている。チームというものには開発や人材問題がつきものだが、われわれはF1での成功に近づいており、来るシーズンは全員で学習曲線を描いていくことになるだろう。初戦で初ポイントなど取れれば夢のようだが、まずは一歩ずつ着実に進むことに集中し、徐々に競争力をつけていきたい」

コスワース・エンジンを搭載したマシンは一度もテストを行っておらず、バーレーンGP初日、12日（金）のフリー走行でコースデビューする。他の新規参入チーム、ロータスとヴァージンは、2月のプレシーズンテストでさまざまなデバッグを行ってきている。