強硬な反米路線を敷く南米ベネズエラで日常的に人権が侵害されているとする報告書を、米州機構(OAS)人権委員会が24日、公表した。極左のウーゴ・チャベス大統領政権下で立法と司法が分立していないことから、人権が侵害されていると指摘している。
報告書は319ページからなり、すべての人々が個人の政治信条によらず人権が保障されているわけではないことが判明したと説明。「政治的な意見によって権力により罰せられており、人権保護団体やジャーナリストが自由に活動できる国ではない」と批判している。
また、調査の結果、チャベス政権は人権を経済的、社会的、文化的な事柄と結びつけて考えているようだが、これが人権侵害を容認する理由とはならないと言及した。