NATO主導のアフガニスタン国際治安支援部隊(ISAF)が同国南部ヘルマンド州マルジャ市で展開している大規模軍事作戦は2日目の14日、イスラム強硬派勢力タリバンの激しい抵抗に遭った。
域内に残留しているタリバン戦闘員の人数は不明だが、ISAF関係者は何百人もの規模と見ており、一部は民家に潜伏している可能性もあるとしている。
同州当局者によると、軍事作戦ではこれまでにタリバン戦闘員27人が死亡しており、ISAFは2500キロの爆発物を押収した。一方タリバンのスポークスマンは、戦闘員6人が死亡し、ISAF要員192人を殺害したと主張しているが、過去の事例を踏まえると死者数を水増ししている可能性が高い。
作戦に参加している米海兵隊は、マルジャ一帯を北と南から攻撃し、一帯を環状に包囲したという。ISAFは足場を固めるため空爆に続き、起伏の多い地域や運河が縦横に走る地域の制圧に向けた地上戦に乗り出した。