地球に近い大きさで水を持つ惑星が、地球から比較的近距離にあるのが見つかったとして、米ハーバード大学などの研究チームがこのほど科学誌ネイチャーに発表した。
この惑星「GJ1214b」は、太陽より小型の恒星の周りを公転しており、大きさは地球の2.7倍。岩石や金属などの固体を主成分とする「スーパーアース」に分類される。地球から約40光年という近距離にあり、小型のアマチュア望遠鏡で地上から発見されたという。
論文を執筆したハーバード大学のデービッド・シャルボノー教授は今回の発見について、「地球型の惑星はわれわれの太陽系と同様の条件下でのみ形成される」という定説を覆すものだと指摘。これまで小型の恒星の周りで惑星を探す活動はあまり行われてこなかったため、今回の発見が持つ意味は大きいとしている。
この惑星には液状の水があると思われるが、大気が濃密で気温も高いため、地球型の生命が存在する可能性は低いという。それでも完全に否定はできないと同教授は話している。