アフガニスタンでカルザイ大統領の2期目の就任式が行われた19日、アトマール内相はCNNのインタビュー番組で、イスラム強硬派勢力タリバンの打倒と汚職撲滅に全力を尽くす姿勢をあらためて強調した。
アトマール内相は国内の治安について、一部で改善したものの悪化している地域もあると認めた。そのうえで、タリバーンを打倒することは可能だと自信を示し、「われわれの決意と、素早い決断力を示す必要がある」と述べた。治安回復の遅れに諸外国から批判が集まっていることに対しては、「責任の一部はわれわれにあることを認めるが、国際社会の友人たちが責任を取るべき問題もある。押し付け合いは無益だ」と主張した。
また、政権の任期5年の最優先課題として汚職撲滅を挙げ、特別対策チーム、専門の法廷、担当検事などを設ける方針を示した。
これに対し、大統領選で敗れたガーニ前財務相は、カルザイ大統領が「腐敗した政府職員を追放し、誠実で判断力のある人物を新たに任命する必要がある」と強調。「それができなければ、カルザイ大統領は指導者としての試験に合格できない。縁故主義と統治は両立しない」と述べた。また、アトマール内相に対しても「有能な人物ではあるが、内務省は国内で最も腐敗した組織のひとつ。警察も巨大な罪を犯している」と、厳しい批判を展開している。