アフガニスタンとのン国境地帯でパキスタン・タリバン運動(TTP)の掃討作戦を実施しているパキスタン治安部隊は、北西部の南ワジリスタンでの地上作戦で、TTPの拠点サラロガを制圧した。パキスタン軍が3日明らかにした。
治安部隊は前日に、TTPのもう1つの拠点カニグラムを制圧している。パキスタン軍によると、過去24時間の戦闘でTTP戦闘員21人とパキスタン兵1人が死亡し、死者の大半はサラロガの戦闘で出た。
部族地域の南ワジリスタンにはTTPの本部がある。パキスタン軍は、TTPのハキムラ・メスード司令官が、戦闘員8000人と依然潜伏していると見ている。
パキスタン軍は04年以来、サラロガおよびカニグラムで今回と同様の掃討作戦を3回実施したが、成果はなかった。武装勢力と停戦協定を結んだ事例もあったが、停戦は結果的に崩壊した。