11月7日に予定されているアフガニスタン大統領選の決選投票で、現職カルザイ大統領の対立候補となっているアブドラ前外相は1日当地で記者会見を開き、決選投票をボイコットすると表明した。
アブドラ氏陣営とカルザイ氏陣営の代表者は10月31日、次期政権のあり方について協議を行ったが、物別れに終わったもよう。
今年8月の第1回投票で勝利を宣言したカルザイ氏は、米国の外交努力で決選投票の実施を受け入れていた。第1回投票をめぐっては大規模な選挙不正が調査で判明し、20万票以上が無効とされた。
アフガン選挙管理員会のロディン委員長は先週、決選投票後に連立政権が樹立されることは「違法であり違憲」だとして容認しない姿勢を示した。アブドラ氏は、ロディン委員長がカルザイ氏寄りだとして解任を求めている。