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アブダビGP - 金曜フリー走行1回目
30日(金)日本時間18時から、2009年F1世界選手権最終戦アブダビGP金曜フリー走行1回目(90分間)が、ヤス・マリーナ・サーキットで行われた。
セッション開始時のコンディションは気温34℃、路面温度45℃、湿度19%。アブダビのヤス島に作られたヘルマン・ティルケ事務所設計の新サーキットは、反時計回りのレイアウト。コース前半には最長1.2kmのロングストレートがあるが、後半は直角コーナーをはじめとする低速コーナーが連続しており、リアタイヤには厳しめのコースとなっている。 ブリヂストンがアブダビGPに持ち込んだ2種類のドライタイヤは、ソフトコンパウンド(ソフトタイヤ)とミディアムコンパウンド(ハードタイヤ)だ。平均速度はあまり高くないと予想されているものの、路面温度の高さとリアタイヤへの厳しさもあって中間レベルのコンパウンドが選定された。 現地時間13時となり、セッションスタート。まずはマーク・ウェバー(レッドブル)からガレージを離れ、ターン1下に掘られたトンネルを通ってコースに入った。最初のタイミングではルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)以外の19名がインストレーションラップを終えた。 最初にタイム計測を行ったのは ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)で、タイムは1分55秒624。その後1分50秒886に縮め、周回を重ねた。チームメイトのブエミやルノーのロマン・グロージャン、ウィリアムズのロズベルグらもタイム計測に入った。ライコネン(フェラーリ)もガレージを離れ、まずは1分53秒台のタイムをマーク。今回もティモ・グロックの代役を務める小林可夢偉(トヨタ)やウィリアムズの中嶋一貴もタイムを残した。 セッション残り時間53分を切ると、可夢偉が2番手タイムとなる1分46秒896をマーク。その後ロズベルグが1分46秒117というトップタイムを刻んだが、可夢偉もセクター1で最速タイムを塗り替え、2番手タイムを更新。トップタイムはマーク・ウェバー(レッドブル)が刻んだ1分45秒649となった。 残り時間47分となると、ベッテル(レッドブル)が1分45秒372というトップタイムをマーク。セッションが半分を終えるころには、エスーティルとビタントニオ・リウッツィのフォース・インディア勢以外がタイムを残した。 セッション後半に入ると、ハミルトン(マクラーレン)が1分44秒908というトップタイムをマーク。ホテルの下を抜けたターン19への進入で外側の縁石にリアタイヤを乗せてしまったバトン(ブラウンGP)がスピンを喫したが、すぐにコースへ復帰した。その数分後、チームメイトのバリチェロも同じ場所でスピン。低速コーナーが連続する部分でスナップオーバーステアが出ているようだ。バリチェロもすぐにコースに戻ったが、その周にピットインした。 セッション開始から1時間が経過し、路面温度は47℃とわずかながら上昇。この時点でのスピードトラップ最高速はウェバーがマークした時速308kmとなっている。残り時間は30分だが、スーティル以外の19台がタイム計測を行った。スーティルはインストレーションラップを2周しか行っておらず、何らかのトラブルに見舞われたようだ。 セッション残り時間25分ほどになると、ウェバーが1分44秒805という最速タイムをマーク。その後、スーティルがコースインしてタイム計測に入った。ここまではアルグエルスアリが23周という最多周回数を記録している。 バトンが1分44秒524までタイムを縮め、ハイドフェルド(BMWザウバー)が2番手となる1分44秒667をたたき出した。ハミルトンはセクター2で最速タイムを更新したが、ロングストレートが2本あるセクター2のタイムアップにはKERS(運動エネルギー回生システム)が貢献していると考えられる。 そのハミルトンが1分44秒台を切り、1分43秒939というトップタイムをマーク。タイム計測を開始したスーティルが1分44秒860を刻み、5番手に浮上した。日本人ドライバーの中嶋は1分45秒9で11番手、可夢偉は1分46秒3で17番手となり、残り時間は12分だ。 残り時間数分になるとバトンが2番手、バリチェロが3番手とブラウンGP勢が上位浮上。4番手にベッテル、6番手にウェバーとレッドブル勢が続く一方、BMWザウバー勢もハイドフェルドが5番手、・クビサが9番手とまずまずの位置だ。 チェッカーフラッグが振られ各車最後のアタックへ。ベッテルがタイムアップしたが、ハミルトンとバトンのタイムには届かず3番手となった。さらにブエミが6番手に浮上し、スーティルが7番手に。ブエミとスーティルのタイムはわずか0.001秒差だ。ここで全車がタイムアタックを終え、セッション終了となった。 初開催のアブダビGP金曜フリー走行1回目でマクラーレンのハミルトンが1分43秒939というトップタイムをマーク。2番手にバトン、3番手にベッテル、4番手にバリチェロ、5番手にハイドフェルドと続いたが、1分43秒台をマークしたのはハミルトンのみ。2番手バトンから11番手クビサまでが1分44秒台、12番手コバライネン(マクラーレン)から16番手アロンソ(ルノー)までが1分45秒台、17番手リウッツィから20番手グロージャンまでが1分46秒台だ。 トヨタのトゥルーリは10番手、可夢偉が19番手。ウィリアムズの中嶋は14番手で最初のセッションを終えた。 このセッションでは9番手のアルグエルスアリが33周という最多周回数を記録している。一方、最も少なかったのは14周のスーティルだが、こちらはセッション前半にトラブルを抱えたようでタイム計測をあまり行えなかった。 アブダビGP金曜フリー走行2回目は、このあと日本時間22時からスタート。
by sportsiroiro
| 2009-10-30 22:35
| F1
|
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