ソマリアの首都モガディシオで22日、市場にロケット弾が撃ち込まれ、救急隊などによると少なくとも30人が死亡、70人が負傷した。
負傷者は救急車や居合わせた人たちによって病院に運ばれた。救急隊はこれまでに負傷者61人を搬送したが、犠牲者の数はさらに増える見通しだとしている。地元の記者によると、同市場にロケット弾が打ち込まれたのは初めてだという。
ロケット弾の発射地点は現時点で不明だが、複数の記者が、首都の空港近くにあるアフリカ連合(AU)のソマリア平和維持部隊(AMISOM)基地から砲弾が飛んでくるのを見たと証言した。モガディシオでこれほどの破壊力を持つ武力を持っているのはAMISOMのみだが、同部隊の報道担当は関与を否定している。
AMISOMは国連の下、暫定政府を支援するため設置された平和維持部隊で、ブルンジとウガンダの部隊3400人が駐留、港湾、空港、大統領府などの警護に当たっている。
また、AU部隊は国際テロ組織アルカイダとつながりのあるソマリアの武装勢力アル・シャバブと交戦しており、米国もこの戦いを支援、ソマリア暫定政府に武器などを供給している。