パキスタン軍がタリバン系の反政府武装勢力掃討作戦を展開している北西部部族地域の南ワジリスタンで20日、激しい戦闘が起き、パキスタン軍によればタリバン側の約20人と軍の兵士4人が死亡した。
タリバン側は拠点としているコトカイ村で、ロケット砲や対空機関砲を使ってパキスタン軍を攻撃。軍当局者は19日の時点で同地を制圧したと述べていたが、20日の戦闘ではタリバン側がこれまでのゲリラ戦法を捨て、正面から攻撃してきたという。
国連は19日、この地域の戦闘激化でこれまでの避難民10万人に加え、さらに17万人の避難民が発生する可能性があるとの見通しを明らかにした。