NATO主導のアフガニスタン国際治安支援部隊(ISAF)が4日に北部クンドゥズ州で実施した空爆について、アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官は5日、少なくとも90人の犠牲者に民間人が含まれていたことを確信したと述べた。
ISAFの幹部は4日、爆撃の標的になった燃料トラック2台の近くに民間人はいないと判断していたことを明らかにした。実際にはトラックのそばに、燃料を抜き取ろうとしていた民間人らが集まっていたもよう。
マクリスタル司令官は5日、空爆現場と負傷者が収容された病院を視察。調査が完了しておらず、事実がまだ解明されていないとしたうえで「今日病院に来るまでに見たものから判断すると、(空爆)現場に民間人の被害者が複数いたことは明らかだ」とコメントした。
死者数をめぐっては複数の見方が出ているが、アフガン当局は死者の少なくとも半数が民間人だったとしている。NATOとアフガン当局は、被害状況や経緯の解明に向けた合同調査に乗り出している。