アフガニスタン治安当局筋などは18日、市内とバグラム空軍基地を結ぶ主要道路で同日、車を使った自爆テロが起き、5人が死亡、52人が負傷したと述べた。
NATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)の車列に突っ込んだとの情報もある。ただ、犠牲者は一般の通行人だったという。
アフガンでは20日に大統領選投票があり、厳戒態勢を敷いているが選挙を直前に控え、テロが多発、政府は新たな警備対策を迫られている。01年末の米英軍事作戦で政権を追われたイスラム強硬派勢力タリバンは選挙妨害を宣言、投票日当日のテロ攻勢も懸念されている。
首都カブール市内の大統領府には18日、ロケット弾攻撃があり、1人が負傷した。2発撃ち込まれ、1発が大統領府敷地に着弾した。15日にはカブール市内にあるISAF本部の正門付近で自爆テロが発生、7人が死亡、91人が負傷している。この事件ではタリバンが犯行を認め、さらなる攻撃を予告した。
同国の大統領選は01年のタリバン政権の崩壊後、2度目。現職のカルザイ大統領が優勢な戦いを示しているとされる。ただ、経済再建が進まず、根強い汚職体質も払しょく出来ない中で、カルザイ政権への支持率は低迷している。逆にタリバンはこの政府不信を受け、勢力を拡大しているとの指摘もある。