イラン国営通信は10日、6月の大統領選後に起きた大規模な抗議デモを扇動した容疑で改革派のムサビ元首相らを逮捕し、裁判にかけるべきだとする革命防衛隊幹部の発言を伝えた。
革命防衛隊政治部門トップのヤドッラー・ジャバニ氏は、改革派のムサビ元首相、カルビ元国会議長、ハタミ前大統領の3人について、西側の支援を受けて政権転覆を図った首謀者だと主張。デモを扇動し国を混乱に陥れた容疑で逮捕して裁判にかけ、法に従って処罰すべきだと述べた。
これに先立ち国営プレスTVは、議会でムサビ元首相の訴追要求決議を提出する準備が進められていると報じていた。
抗議デモ参加者や支持者らに対する公判は既に始まっており、フランス大使館職員2人と英国大使館職員2人、フランスの民間人1人も起訴されて出廷している。