スペインのリゾート地、マジョルカ島内の3カ所で9日午後、爆弾が相次いで爆発した。スペインからの報道によると、死傷者は出ていない。バスク地方の独立を訴えるバスク祖国と自由(ETA)は、事前に犯行予告を出した。
爆発があったのは市内の飲食店2カ所と、店舗や駐車場が入っているパルマ・デ・マジョルカの地下街。CNN姉妹局のCNN+がテロ対策関係筋の発言として伝えたところによると、警察はETAの犯行予告を受け、一部地域を封鎖していた。爆弾は威力の弱い小型だったとされる。
ETAは声明で、爆弾3発を午後2時-6時の間に爆発するよう仕掛けたと述べた。ETAは犯行予告を出すことが多いものの、最近のテロ攻撃3件は予告なしに実行されている。
警察は爆弾が仕掛けられている恐れがあるとしてホテル1軒も捜索したが、爆弾は発見されなかった。
マジョルカ島では今月、スペインの国王夫妻や王族らが休暇を過している。また、ETAはここ1年4カ月余りの間に武装部門の幹部4人を含む指導者らの逮捕で打撃を受けたものの、今年6月と7月にテロ攻撃を実行し、活動を活発化する兆しを見せている。