米軍、NATO主導のISAFなどによるアフガニスタン軍事作戦で、国連アフガニスタン支援ミッションの人権擁護部門は31日、今年上半期での一般住民の死亡者は前年同期比24%増の1013人に達したと報告した。
前年同期は08年で818人、07年で684人だった。政権を追われたイスラム強硬派勢力タリバンによる自爆テロ、路上爆弾攻撃や米軍、ISAFによる空爆などに巻き込まれている。
国連によると、今年上半期の犠牲者のうち、59%は武装勢力による爆弾攻撃などが原因。30.5%は米軍などの空爆で死亡した。タリバンは、米軍などの攻撃で民間人が殺害されるとの印象を植え付けるため、民家に潜伏したり、住民の集団にまぎれる戦術を積極的に取っているともしている。