アフリカ西部ナイジェリアの北中部で26日、イスラム武装勢力と治安部隊が交戦し、約150人の死者が出た恐れがある。警察関係者が明らかにした。
バウチ州では26日未明に武装勢力が政府施設を襲撃し、治安部隊が武装勢力の潜伏先に派遣された。戦闘で兵士および警官41人が死亡し、176人前後が拘束された。
隣接するヨベ州やボルノ州でも、26日と27日に武装勢力の攻撃があった。ヨベ州では警察を狙った爆弾事件で警官1人と民間人1人が死亡、7人が負傷し、事件に関与した武装勢力メンバーとみられる23人が拘束された。ナイジェリア通信によると、警察との戦闘で武装勢力側の100人前後が死亡した可能性がある。またボルノ州では27日夜、警察本部が襲撃され、夜勤の警官2人が死亡した。
3州の住民はパニック状態になり、企業は臨時休業したが、当局は事態が既に落ち着いたとしている。
武装勢力はシーク・モハメド・ユソフ師が率いており、西側の価値観の影響を受けているとして政府のイスラム教育に反対し、政府施設やイスラム聖職者を攻撃している。