米太平洋軍のティモシー・キーティング司令官は22日、健康悪化説が指摘される北朝鮮の金正日総書記が死去した場合の混乱を予想し、準備を整えていることを明らかにしたと言う。
米国防総省での記者会見で表明。
準備の具体的な中身には触れなかった。総書記死去で北朝鮮指導部内に権力闘争などが起き、軍事的な暴発行動に備えた対応を意味するとみられる。司令官はこの中で、総書記について「明らかに体調の異変を抱えており、数年前と比べ見掛けも異なっている」と指摘。
総書記の権力掌握が終わった時、何が起きるかは不明だが、「米国は準備している」と述べた。その上で、北朝鮮に混乱が生まれた場合の大統領の命令に備え、在韓米軍、その他の軍と協力した計画を発動させる用意が出来ている、と語った。