イランのファルス通信は5月31日、治安当局者の発言として、30日夜に国内線旅客機の機内で爆弾が発見され、治安要員が処理したと伝えた。
同通信によると、西部アフワーズを離陸し首都テヘランに向かっていたキッシュ航空の旅客機のトイレで、乗務員の1人が爆弾を発見した。当時乗員乗客131人が乗っていた旅客機はアフワーズに引き返し、爆発物の処理が行われたという。
アフワーズは石油が豊富で、アラブ人人口が多いフーゼスタン州にある。アラブ人は同州の石油収入が少ない点を以前から問題視し、中央政府での影響力拡大を要求。ただしイラン政府は同州に外国勢力が介入し、情勢不安を招いているとの見解にある。