スリランカ政府軍による反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の掃討作戦で、国連は22日、戦闘に巻き込まれて多数が死傷し、数万人が取り残されていることを明らかにした。
政府軍は同国北部で20日にLTTE掃討作戦を開始し、メンバーに対し21日を期限として投降を迫っていた。軍はこの地域に住む民間人3万9000人を救出したとしているが、米国務省によれば、LTTEが制圧している北東沿岸部にはまだ何万人もの住民が取り残されている。
国連人道問題調整部によると、この地域では22日も戦闘が続いて極度の混乱に陥っており、避難民8万人以上への援助が途絶。死傷者は今後さらに増える可能性もあるという。
スリランカの問題は22日の安全保障理事会でも議題として取り上げられ、クリントン米国務長官は議会委員会で「世界中が大きく失望していること、25年におよぶ紛争を終結させる取り組みの中でこのような犠牲が出ていることは、スリランカ政府も認識していると思う」と語った。
戦って解決しか方法がないものか・・・