NASAによると、国際宇宙ステーション(ISS)に12日、宇宙ごみが異常接近し、滞在クルーが一時、緊急帰還用のソユーズ宇宙船に避難したと言う。
宇宙ごみはISSから約4.5キロ離れたルートを通過したと言う。
NASAの発表によれば、接近した物体は直径約13センチ。
過去に人工衛星の打ち上げに使われたロケットの部品とみられ、時速約3万2000キロの超高速でISSの方向へ移動していた。
管制室では衝突の危険があると判断、マイケル・フィンク飛行士ら3人のクルーに避難の指示を出した。ソユーズは緊急時に備え、ISSに常時ドッキングしている。宇宙ごみの通過を受け、クルーは約10分後に通常の任務に戻った。
NASA報道官のケリー・ハンフリーズ氏がCNNに語ったところ、北米航空宇宙司令部(NADC)から管制室に物体接近の警告があったのは11日夜。通常ならISSの軌道を修正して衝突を回避するが、この時点では間に合わなかったという。同氏によれば、ISSではクルーが常駐し始めた00年以来、宇宙ごみなどとの衝突を回避したケースが8回あった。
宇宙空間ってどれ位のゴミがあるんだろうねぇ