米で住む家がない子供は50人中1人にあたる150万人に上ることが、支援団体が10日に発表した統計で分かったと言う。
同団体の「National Center on Family Homelessness」は05年から06年にかけての統計を州ごとに分析し、ホームレスの子供の数を150万人と推計。
不況で住宅の差し押さえ件数が増える中、家を失う子供は今後さらに増えると予想している。
ホームレスの子供は6歳未満が42%を占め、アフリカ系米国人と先住民系に偏る傾向があった。7人に1人はぜんそくなどの健康問題を抱え、学校を卒業する割合も低かった。
州別にみると、特に問題が深刻なのはテキサス、ジョージア、アーカンソー、ニューメキシコ、ルイジアナなどの各州。良好だったのはニューハンプシャー、ハワイ、ロードアイランド、ノースダコタなどの各州だった。
支援団体はこの結果を受け、家を失った子供の通学支援やトラウマ対策など、連邦と州政府による対策が必要だと訴えている。