南シナ海の公海で8日、海底地図データを収集中の米軍の海洋調査船に軍用感染を含む複数の中国船が針路妨害などの嫌がらせをしたと米国防総省が発表した問題で、中国外務省報道官は10日、米側の主張は不正確で、正誤を混同しており、中国には受け入れられないと述べた。
中国当局が事件への論評を発表したのは初めてとの事。
報道官は、米調査船「インペッカブル」は、中国の許可を得ずに、南シナ海で国際法、中国国内法に違反したと主張した。違反とする法的根拠などは不明。
同調査船は、米調査船は乗組員が民間人中心で、武器の装備はない。米国防総省は今回の調査船の活動について通常の業務としている。
中国は南シナ海で、エネルギー資源が豊富とされるスプラトリー諸島の帰属権問題をめぐり、ベトナム、マレーシア、フィリピン、ブルネイ、台湾と争っている。