フィリピン北部ルソン島のマニラ湾で10日、浅瀬に大量のイルカが迷い込み、ボランティアなどが総出で群れを沖合いに戻す作業に追われた。
イルカ約200頭が迷い込んだのはマニラ湾沖約1.6キロの地点。
ボランティアなどがボート約20隻を使い、浅瀬に向かおうとするイルカたちを食い止めて沖の方へ押し戻した。
漁業水産資源庁の当局者は「マニラ湾にこれほど多くのイルカが来たのは、わたしが覚えている限り初めて」と話す。
原因は現在調査中だが、海底地震による水圧の影響で鼓膜がおかしくなったか、群れを率いるイルカがけがや病気で弱り、そのイルカに群れが付いて来てしまった可能性があるという。
この場合、弱ったイルカを見つけて引き離せば群れは海へ戻っていくはずだとこの当局者は話している。