南米コロンビア北西部、パナマとの国境を接するダリエン山脈地方で、両生類の新種10種類を発見したと、環境NGOのコンサベーション・インターナショナル(CI)が2日に発表した。両生類は環境の変化に弱く、特に酸性雨など環境汚染の影響をすぐに受けるため、新種の発見はこの地域の生態環境が保たれている証左だと指摘。保護が必要だと訴えている。
CIはダリエン地方を3週間にわたって調査。その結果、約60種類の両生類と20種類の爬(は)虫類、120種類の鳥類を確認した。ほとんどの種類は、この地域のみに生息すると考えられるという。
豊かな生態系が確認されたダリエン地方は現在、環境破壊の危機にある。CIによると、すでにこの地域の25-30%で、森林破壊が進行中だという。
CIコロンビアのホセ・ビンセンテ・ロドリゲス・マエチャ氏は、「他の地域で絶滅に瀕する種類で、多くの新種が見つかったのは希望の光だ」と述べ、環境保護の必要性を訴えている。