EUは26日、アフリカ南部ジンバブエへの制裁を強化し、「国民にとって最も基本的な経済社会面の必要性に取り組んでいない」として同国のムガベ政権を非難した。
EUの理事会は、ムガベ大統領と高官らに対して04年から制裁を実施してきた。今回はム権による暴力沙汰や人権侵害に積極関与している60人・団体を、新たな制裁対象に加えた。
EUは声明で、ジンバブエ情勢がここ数カ月で著しく悪化したと指摘。同国ではハイパーインフレや、2700人以上の死者と5万人近い感染者を記録したコレラの大流行も問題となっており、EUはジンバブエ国民が悪政の犠牲者だと明言している。
ムガベ政権の反応は今のところない。ムガベ大統領は、西側諸国が国内経済をまひさせ、自身の打倒を図っていると主張している。