中東カタールとアフリカ北西部のモーリタニア両国政府は16日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻を受け、同国との関係を断絶すると発表したと言う。
カタールはイスラエルと外交関係を樹立していないが、貿易事務所の開設を認めるなどの接触は続けてきた。アラブ連盟参加のモーリタニアは1999年、イスラエルと国交を樹立。
しかし、ガザ情勢を受け今月初旬にはイスラエル駐在大使を引き揚げさせていた。
ガザ情勢を受け、アラブ諸国では親米派とパレスチナ寄り国家の亀裂が表面化。ドーハでは16日、ガザ情勢協議のアラブ首脳緊急会合が開かれたが、エジプトとサウジアラビアが参加しない事態ともなっていた。
ガザ侵攻に絡むイスラエルに対する外交制裁としては、南米ベネズエラとボリビアが14日、断交を打ち出している。