国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、パレスチナ自治区ガザを攻撃しているイスラエル軍が、白リン(white phosphorus)を使用した砲弾を投下したと非難し、中止を求めたと言う。
HRWのウェブサイトによると、イスラエル軍は9-10日、ガザ市とジャバリヤとみられる地域で、煙幕を発生する白リン弾を投下したとみられる。
白リン弾は化学兵器禁止条約の規制対象ではないが、やけどや火災など対人・対物で深刻な被害を及ぼす可能性が指摘されている。
HRWは、人口密度が高いガザ地区での白リン弾使用は民間人にとって危険であり、人道関連の国際法に違反する可能性があると主張した。
イスラエル軍のスポークスマンは先週CNNに対し、白リン弾は「絶対に使用されていない」と明言していた。
しかしイスラエル当局者は現在、国際法に沿った「あらゆる砲弾」を使用していると述べており、主張に変化がみられる。
ある医師は白リン弾使用説に慎重姿勢を示したが、HRWは兵器の専門家やパレスチナ人医師らの見解が根拠だとしている。
白リン弾とは