イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの侵攻をめぐり、停戦を呼び掛けるEUの代表団が4日、中東へ向かった。
仏のサルコジ大統領も5日から中東を歴訪し、調停に乗り出すと言う。
代表団は議長国チェコのシュバルツェンベルグ外相が団長を務め、エジプトからイスラエル、パレスチナ自治区を歴訪。同外相は声明の中で、「ガザ住民に人道物資を届ける態勢を確認することも目的のひとつだ」と強調した。
EUは4日、「国家が自衛権を持つことに議論の余地はないが、自衛権を理由に民間人に大きな被害を及ぼすことは許されない」との声明を発表している。
サルコジ大統領はイスラエルのオルメルト首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長らと会談する。アッバス議長は同大統領との会談後、国連の会合に出席するためニューヨークへ向かう予定だ。
英のブラウン首相も4日、英BBCテレビとのインタビューで、即時停戦を呼び掛けた。首相はパレスチナ住民への人道支援の必要性を強調する一方で、停戦の実現には「イスラエルへのロケット弾攻撃停止」「ガザへの武器密輸問題の解決」が不可欠との認識を示した。