米国の広い地域を襲った寒波は収束の気配がなく、各地で荒天が続いている。国立測候所(NWS)はニューメキシコ・コロラド・ユタ・アリゾナの4州に、23日午後5時まで注意報を出した。高地では吹雪に近い天候になる可能性もあると言う。
中部およびイリノイ州北部はみぞれ、モンタナ州から五大湖のある各州にかけては雪が予想されている。東部のテキサス州や南カリフォルニアでは暴風雨になる恐れがある。また、ミズーリ州セントルイスでは冷たい雨、ミネソタ州ミネアポリスではクリスマスに気温が低下し、雪になる見通し。
22日には空の便の乱れや高速道路の閉鎖が相次ぎ、年末休暇の帰省客や旅行客が大勢足止めされた。東海岸のニューアーク国際空港やケネディ国際空港、ラガーディア空港では、フライトが2時間前後遅れた。NY州の高速道路はこの日午前、ロチェスター近郊ヘンリエッタからペンシルベニア州線までの区間が一時閉鎖。
西部シアトルタコマ国際空港ではアラスカ航空など2社が欠航となり、カウンター前に長蛇の列ができた。運航再開は今週半ば以降の見通し。鉄道会社アムトラックのシアトル駅も、列車の運行再開を待つ人々であふれた。
オレゴン州ポートランドでは約28センチの積雪を記録し、1968年以来の大雪になった。車のチェーン装着が必要な状態だが、ドライバーには運転を全面的に止めるよう勧告が出ている。