キューバのグアンタナモ米海軍基地に設置されている特別軍事法廷で米同時多発テロの共謀罪を認める意向を示していた3被告が、これを撤回した。関係者が明らかにしたと言う。
共謀罪に問われている被告5人のうち3人は8日の審理で、保留となっている全ての動議を取り下げ、罪状を認めることが可能か判事に尋ねた。
軍事法廷の判事は3被告の希望を受け入れる姿勢を示す一方、残り2被告については「裁判を受ける能力に疑問がある」ため、先に資格審理が必要だと述べた。その後3被告は、意向を撤回したという。
特別軍事法廷は最高裁が06年に違憲判断を示し、設置が遅れた。専門家は5被告の審理が、外国人戦闘員をめぐる今後の裁判の指標になると見ている。