ギリシャでは8日、首都アテネで少年が警官に射殺された事件を引き金に暴徒化した若者と警官隊の衝突が3日目に突入し、数十人が負傷、多数の店舗などが破壊された。
パブロプロス内相は、政府が「必要な対応を取る」と述べ、強硬措置の可能性をにじませた。警察や消防当局によると、衝突はトリカラとラリッサム、ベリアの3カ所に飛び火し、市民34人と警官16人が負傷した。
アテネ市内では複数の官公庁や与党の建物が放火され、35台の車と160個のごみ箱が放火された。
アテネと北部テッサロニキでは暴徒が道路にバリケードを築き、警官隊にか火炎びんを投げつけた。警察は若者たちに応戦し、催涙ガスが市内に充満した。
カラマンリス首相はテレビ演説で暴徒らの行為を批判し、少年を射殺した警官を処分すると明言。また、暴動被害を受けた事業主への弁済計画を取り止めると発表した。
この日は射殺された少年の検視が行われたと言う。