パキスタン北西辺境州の州都ペシャワル近郊のファイサラル貨物ターミナルで7日未明、数十個のコンテナが武装勢力に迫撃補や手投げ弾で攻撃され、火災が発生した。コンテナの積荷は、アフガニスタンに駐留するNATO部隊向け補給物資とみられている。
パキスタン警察関係者が明らかにした。
攻撃では警備員1人が死亡し、従業員2人が負傷した。また、火災で62個のコンテナが被害を受けた。実行犯の一部は拘束された。
NATOの契約業者は同ターミナルで、アフガン輸送物資用コンテナを保管している。警察関係者は、契約業者の管理体制が十分でなかったと批判した。
ペシャワルでは1週間前にも、アフガンに続く物資補給ルート上のターミナルがロケット弾で襲撃され、2人が死亡、2人が負傷し、トラック12台が炎上した。
北西辺境州は長年パキスタン政府の統治が及びにくい。ただ、今年7月に集中的な武装勢力掃討作戦が実施された。アフガンのイスラム原理主義勢力タリバンは報復として爆弾攻撃を数回実施し、部隊が全面撤退するまで継続するとしている。